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ITペンギンの子育て日記

外資IT企業に勤めるアラサー、二児の母。悶々と迷い事絶えない性格でしたが、娘が産まれてから物事を肯定的に捉えられるように変わった気がします。日々感謝。

生の痛み 死の痛み

 

わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫)

わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫)

 
淡々とした文章で綴られる「提供者」として生まれた主人公の独白による彼らの運命と、少しずつ明らかになる特別な世界感。
 
出産後の入院中に読みました。
 
作中、全身を波打つ痛みに抗いながらも苦痛を受け入れて友人に看取られながら息を引き取るシーンでふとお産の瞬間を思い出した。
 
壮絶な意識の中で痛みに抗いながら、それを受け入れる。妊娠は病気でもなければ分娩は医療行為でもない。そしてその場の誰もが新しい命の誕生を待ち望みながら。
シャケだったら役目を終えて死んでしまうところ。
 
助産師さんの「生と死はどちらも痛みを伴うもの。痛みには理由があるの。」という言葉。
 
生と死は隣合わせなんて月並な表現も少し違って聞こえた。
このタイミングで手にとったのも何かの縁かもしれない。
 
映画版の予告はこちら。