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ITペンギンの子育て日記

外資IT企業に勤めるアラサー、二児の母。悶々と迷い事絶えない性格でしたが、娘が産まれてから物事を肯定的に捉えられるように変わった気がします。日々感謝。

出産体験記①(破水~病院)

妊娠・出産については女性にしかイニシアティブをとれないものの、夫は常に積極的に口も手も出して関わってくれた。


体が火照る、やたら眠たい、お腹が空くなどの諸症状を訴えたところ「妊娠したんじゃないか」と検査薬を勧めてくれたのも夫。
区内区外の有名な病院をリストアップして、最終的に通うべき病院を提案してくれたのも夫。
(私は産院ごとにそんな差があるとは思わず、初回は家からの近さだけで選ぶつもりでいた。)
妊婦生活が始まってからは葉酸や鉄分、ラクトフェリン、オメガ脂肪酸などのサプリを買ってくれたり、重たい荷物や体を使う家事は進んで変わってくれた。
だから「私一人でお腹で育てて、産んだ」のではなく「二人で娘を迎えた」という思いが強い。

 

娘が生まれてから早くも3週間。
ぐずった娘を寝かしつけると、予定日をすぎてからのこと・破水から出産までの時のことを何度も夫とよく振り返っている。

 

忘れてしまう前に、忘れてしまわないように。
備忘用に日記に残しておく。

 

7月1日(月)破水した日

この日は夫が在宅ワークをする切り出しててくれた。
元からそのつもりだった訳でなく、前駆陣痛がたびたびあったり、子宮口が1~2cm開いていたり、金曜にはおしるしもあったことから、今日何かあってもおかしくないという判断で早朝にプロジェクトメンバーにメールを出してくれた。
そんな夫の気配りが嬉しい反面プレッシャーで、「あら、そう。家だからってサボらないでね」と、今思うとかわいげなさすぎる態度だった。

 

そろそろ赤ちゃん降りておいでと、脹脛トレーニングにステップを踊ったり、階段トレーニングしたり、
最後のイタリアン外食を楽しんだり、命名用の習字練習したり、漫然と日中を過ごす。

ラスト1ヶ月の外食があまりにも多い&高いので今日くらいは夕飯作ると申し出たのだけど、本当に二人最後の外食になるからと伊達の牛たん本舗に出かけた。

金曜まで何もなければ陣痛促進剤を打つことになっていたのだ。

厚切り芯たん定食と極厚芯たん定食、そして夫に晩酌セットを注文。
焼肉を食べると子供が生まれるなんてジンクスがささやかれていたけど、うちみたいに最後の外食に焼肉を希望する妊婦さんが多いだけだよ!なんて笑いながら、厚々の牛タンをほおばる。
「なんで牛タン定食ってどこも麦飯&テールスープって組み合わせなんだろう、最近チェーン店も増えてるのにこれじゃあ差別化も競争もできない、だったら牡蠣とかウニとか仙台の食をふんだんに使って工夫すればいいのに~」などと言っては、
「こんなアホな会話できるのもあとどれだけだろうね、最後の晩餐だね」って、何度目かわからない『最後』を憂うやりとりを交わした。

 

 そして、家に帰ると居間でごろごろしながらiPadでアラレちゃん(第1話)を一緒に見始めた。1話目が終わりそうなところで
じわ・・・。
と温かいものをお尻に感じた。

 

 冷静を装ってトイレに行く。破水かな?
でも音もしなかったしバケツこぼしたように水が出てくるわけでもないし自信がない。とりあえず夜用の生理ナプキンを当てて夫のところに帰る。
そわそわ居間のゴミをまとめながら、「もしかして破水したかも・・・」と夫に伝える。
夫は何も気付いていないようだったが、後日談では私が突然おもむろにトイレに立った時に気付いていたらしい。普段なら「おトイレ~」とか言って向かうから。

夫「おお、そうか。」
私「ちょっと自信ないけど。陣痛タクシー呼ぼうか」
夫「先に加塚医院に連絡したほうがいいんじゃないか?」
私「仮に尿漏れで笑われてもいいから診て欲しい。それに破水だったら雑菌に感染しないようにすぐに入院のはずだし」
夫「まぁ、俺も用意するからちょっと待ってくれ」←ちょっと態度がソワソワしてくる

20:54、まずは産院に連絡。名前、週数、出産予定日(6/27)、初産、病院までかかる時間を伝えると夜勤の助産師さんからすぐに来るようにと言われる。

21:02、陣痛タクシーに連絡。タクシー会社から折り返しでマンションへの到着時間の連絡が入る。そして予め用意していた入院セットに、ゼリー飲料とバスタオルを足してタクシーを待つ。

21:10頃、タクシーがマンションのロータリーに到着。夫と乗り込んで産院へ向かう。
車内では冷蔵庫の中の話、賞味期限切れの調味料は捨てたとか、とにかく私は冷静だから大丈夫だからと自分にも夫にもタクシーの運転手にも言い聞かせていた。

21:30頃、加塚医院に到着。
一階玄関は電話したからか鍵が開いていて、そのまま二階のナースステーションまで上がった。破水して病院に向かった旨を伝えるとLDR室に通されて、パジャマ、産褥ショーツ、破水用ナプキン、スリッパを渡されてそれらに着替えて台の上に横になった。
家ではそんなに羊水が流れる感覚はなかったけれど、この時点では結構流れ出ていた。
「初産だから産まれるのは早くても明日の昼、または夕方くらいでしょう。」と感染防止の薬をもらって、ノンストレステストと同じお腹の張りを記録するモニターをつけられる。
羊水がこんなに漏れているのに、お腹の子供は大丈夫だろうかと心配になる。

 

程なくしてこれ陣痛かなという弱い痛みが始まった。生理痛でも楽なほう。日常生活でもあまり気にならない程度の微弱な痛みと言うよりも下腹部の違和感。

21:44、「ちょっと痛い」と夫にLINE。
21:45、「隣に控えとるよ、許しが出たらそばに行く」と夫からLINE。

夫がLDR室に通されると、今夜中に進展があることはないでしょうからと帰宅を勧められる。私も夫に迷惑や心配をかけるのが嫌で帰宅を促すと、病院に泊まると言ってくれた。
家から持ってきたオレンジの香りのアロマを焚き、結婚式で流したヒーリングミュージックを流してもらう。入院グッズも整理して、水とゼリー飲料をまとめて貰う。
病院の抱き枕をとって来て貰う。

 

この時はいよいよかというお産の不安よりも、夫にすまないという気持ちが強いほどただただ冷静だった。

むしろ冷静にならなければと言う思いから、自分の感情を押し殺して良い妻を演じていたのかもしれない。